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京セラ美術館「ルーブル美術館展」行ってきました。2023.07.06

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今日は朝から暑いですね〜
こうも暑いとなかなか出かける気にはならない方も多いのではないでしょうか。
実際賀茂川付近の人はめっきり減りました。笑
なので最近はお客さん一人一人との会話をゆっくり楽しむことも増えました。

 

さて、先日京セラ美術館で現在開催中の「ルーブル美術館展」に行ってきました。

こちらは開催前からかなり話題になっていたので行ってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
キービジュアルからもわかるように「愛」をテーマにルーブルの作品が選別、展示されているものになっています。かなり可愛くセンスよくキャッチーにポスターも作られていたのでお客さんも圧倒的に女性が多かったように思います。年代は幅広く10代20代くらいから80代くらいの方までルーブル美術館というものの引きの強さを改めて感じました。現地に行ってみたい!
先日フランスに行っておられたアート系の知人からルーブル含めパリを中心としてアート周りのお話を聞きましたが、もう写真からも漏れ出る素晴らしさ。心の底からいいな〜と思いましたね。中でも今ウォーホルとバスキアの展示してるらしくて、二人が並んで作品を作っているところの写真とかもあってアツすぎる。

話がそれました。ルーブル美術館展に戻ります。

作品は主に1700年代くらいの神話や宗教画が中心でその中から「愛」というテーマに即した作品がピックアップされているという感じです。
僕はこの年代の宗教画とかも割と好きなんですが、この辺が好きな方はぜひ東京の国立西洋美術館に行ってみてください。常設作品にはまさにこのような作品が本当にたくさん展示されているのでたまらないと思います。

それにしても神様も人間も純愛より悲恋や浮気、不倫が好きなんですね〜
「愛」というテーマながらもほとんどが「いけない恋」だったような気がします。
これは作者の意思として現実ではできないことだからこその欲望として描かれているのか、それとも本当にみんながそんな状態なのか。この辺りはあまり明らかにはしない方が良さそうです。

作品ひとつひとつはもちろん素晴らしいんですが、愛という共通テーマに縛られていることと、年代的にこの時代って神話とか宗教が絵画としてはメインストリームだったし、おそらく画材にもバリエーションがそんなになかったこともあって作風がかなり似ているんですね。
正直僕も有名な作品以外は作者を隠されると違う人が書いてるものなのか、同じ人が書いてるものなのか見分けがつきません。
ある意味それでもいいというか、こういう作品ってアートっていう枠組みを超えて歴史的な価値も高いものだと思うのでそれ自体は何も問題ではないと思うんですが、なんというかルーブル感はそんなに感じなかったというか、どうしても作品が一辺倒な感じになって僕は後半ちょっと飽きてしまいました。

個人の感想としてはルーブル美術館展とするならばできれば「愛」というテーマ以外のものも満遍なく見せて欲しかったし、「愛」というテーマにするなら近現代のアート作品まで含めて「愛」の捉え方や表現の仕方の変遷がわかるような展示だったら尚よかったなーと。まあそうなるとルーブルではないですが。笑

ただこれはあくまで作品を見にいくのが好きないちアート好きの考えであって、より多くのお客さんを集客するという商業的目線で考えると企画しているキュレーターの方は天才的にうまいと思います。

ルーブルという引きの強さももちろんあるし、愛というテーマも普遍的でわかりやすいんですが、これを組み合わせてルーブルの綴りの中からLOVEの文字を浮き上がらせているキービジュアル、これだけでおしゃれでかわいい。

何より驚いたのは最後のグッズ売り場。

展示会場より人多かったんじゃないですか。
グッズの作り方は抜群にうまい。完全に女性にターゲットを絞っている感じでしたね。男の僕から見ても可愛いし欲しくなる。正直今までかなりの数グッズ売り場も見てきましたが、割と一番「これは売れそうだなぁ」という感じでした。
事実皆さんカゴに大量に購入されていました。

こういう展示の主題となる作者だったり美術館だったりが強い場合って、そこにあぐらをかいてるわけではないのですが、作者を前面に出して、なるだけ他の要素を排除しているようなパターンが多いんですね。それはテーマにも表れていて、例えば「ピカソ展」とかすごくわかりやすくして、もちろんグッズも割とシンプルにピカソ推しみたいなことが多いんですが、今回はかなりテーマに対してビジュアルも一貫して作られていて、あれは多分作者とか作品とかにあまり詳しくなくてもグッズは可愛いから買っちゃおうみたいな人が大量にいるだろうなと。いやー脱帽です。

皆さんも美術館等に行かれる場合は企画している方の狙いとかそういったところまで考えてみるとまた幅が広がるかもしれません。
いやまあ純粋に楽しむのが正解なのでしょうね。笑

 

それでは本日も美味しいコーヒーと共にお待ちしております☕️