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残って欲しいものにはお金を落とさないといけない2024.06.17
こんにちは。矢野です。
先にお知らせ。
新しいシーズナルビーンズ「ロッソ ブラジル」販売中です!
焙煎度合いは浅煎り。
「ロッソ」とはイタリア語で「赤い」を意味する言葉で赤ワインのことをロッソと呼びます。
そんな名前がつけられたこのコーヒーは名前通り、非常にワイニーで甘い果実感が鼻腔からすうっと抜けていくと同時に程よいボディ感もあるまさに赤ワインと表現したくなる味わいです。
各店舗及びオンラインショップにて販売開始しております。
https://laughter-coffee.com/product/product-8263/
毎週日曜日更新のラフラジ第122回が公開されました。
https://anchor.fm/laughter8
今回は新しくできるものもあれば無くなっていくものもあるということで、無くなってほしくないものにはお金を出さなきゃいけないよねという話。お金を出して買ったり、定期的に利用したりしないといけないという意味です。
誰にとっても無関係ではない話だと思うのでぜひ聞いてみてください。
最近僕の行動範囲である北山、北大路近辺、特に北山エリアでテナントが空きまくっています。
同時に新しい店ができてきたりもしてますが、そもそも新しいお店ができるということは前あったお店が潰れてしまったということだし、そうじゃなくても今空いてるテナントがすごく多いです。
よくどこかのお店があと1ヶ月で閉店しますとかお知らせすると、その瞬間はすごく大勢の人が来たり、その閉店を惜しむ声がたくさん聞こえたり。
でもよく聞いてみたら前回行ったのはもう1年以上も前。なんてことはよくあること。
大体の理由はやっぱりお客さんがあまり来なくなったからということです。
だから無くなってほしくないお店や商品があるならちゃんとお金をそこで使わないといけません。
あのお店が好きなんだよと言いながらそのお店には3ヶ月に一回行ってて、特に思い入れのない近所のチェーン店には毎週のようにいっているとか。
僕もそういうことがよくあります。
自分が店をやるようになってそういうこともすごく考えるようになりました。
「誰かの出費は誰かの売上」
どこで誰にお金を使うのか。そのお金は誰かの生活を守ることになるので同じものを買うにしてもお金の使う場所はもっと考えるべきなんでしょうね。
賀茂川店のすぐ裏に京都府立植物園があります。
ついこの間までここにアリーナを作るかどうかでかなり揉めていました。結局その案は無くなったようです。どちらかというと僕もこの案には反対でした。確か国立の植物園として最も古く、文化的な価値非常に高いですし、この街の落ち着いた雰囲気が壊れてしまいそうで不安だったからです。
ただなぜそもそもアリーナを作るという話が出てくるかというと結局面積に対して十分な収益が出せていないからでしょう。(それ以外にも様々な事情がありここに作るのがいろんな面から見て好都合ではあったようです。)
そして僕の肌感覚でこのアリーナ案に最も反対していたのはご年配の方々。
実際耳にすることも多かったですし、署名運動されていたのも僕が見た範囲ではご年配の方が多かったです。
そんな中ふと先々週植物園に行きました。
すると来場していた方の8割がご年配の方。残り2割が外国人含め観光客という感じ。
そしてご年配の方は来園料が無料なんです。
一番反対している人たちは無料で利用している人たちで、その施設は収益が立っていないからアリーナ案が出てくる。
こうなってくると反対の声も説得力が欠けてきます。
根本的なお金が落ちる仕組みをしっかり考えないと、また似たような案が次々出てくるでしょうし、気づいた時には一番反対していた方々はこの世をさり、残されたのは本当に誰も利用しなくなった植物園と寂れた街。なんてことになりかねません。
そんなことを思うとあのアリーナ案。
あんなに頭ごなしに反対するものでもなかったのではないかという気持ちになってきます。
自分たちが住んでいる街のこと。
もっと深く考えるべきだし、残したい場所があるならちゃんとお金を落とさないといけない。
それでは本日も美味しいコーヒーと共にお待ちしております☕️