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コーヒーの酸味には2種類ある2021.08.04
こんにちは。矢野です。
すっかり夏空になって入道雲が綺麗ですね。僕は夏か冬なら夏派で冷房のかかった屋内からあっつい屋外に出た瞬間とかのあの不快な感じが逆に好きだったりします。笑
さて、今日はコーヒー屋さんで注文する時によく耳にする「酸っぱくないやつ」についてお話ししたいと思います。
うちの店でもよくこのように注文される方がいらっしゃいます。大抵の場合は深煎りか中煎りをおすすめして酸味を強く感じる浅煎りは避けます。
しかしタイトルにもあるようにコーヒーの酸味には大きく分けて2種類あって
①コーヒー本来のフルーティな酸味
②時間の経過によって劣化した酸味
割と多くの方が酸っぱいと表現されているコーヒーの味は②だったりします。コーヒーを飲んでいて最後の方になると冷めてきてすごく酸っぱくなるやつとかありますよね。わかりやすく言うとあれは②の酸味です。新鮮で品質の良い豆はものすごくクリーンで雑味がないので冷めても美味しく飲めます。
なので①の酸味が感じられる浅煎りのコーヒーを試しに飲んでいただくととっても驚かれる方もたくさんいらっしゃいます。
今酸っぱいコーヒーが苦手だと思っておられる方ももしよければ一度浅煎りに挑戦してみてください。
もしかしたらあっと驚く出会いがあるかもしれません。
最後にコーヒーの酸味について補足
コーヒーを果物に例えてみると、、
新鮮な果物ってみずみずしい酸味と甘味がありますよね。そこから火にかけると甘さがより際立ってくると思います。そして腐ってくるとまた酸っぱくなります。
この時最初の酸味と最後の酸味って同じ酸味でも全く違いますよね。たまに気付かず食べちゃう時がありますが、明確に違います。
コーヒーも全く同じなんですね。
本来的な(焙煎する前の)コーヒーは全く苦味はありません。そこから焙煎していくと苦味とともに甘味がどんどん出てきます。この焙煎の度合いが低いと酸味をより強く感じ、高いと酸味が消えていき苦味と甘味を強く感じるようになります。そして時間の経過とともに徐々に劣化していきまた酸味が出てくると。ただコーヒーは腐るものではありませんから劣化とともに酸味が出てきてもそれを飲んだからお腹を壊したり食中毒になったりすることは基本的にはありませんので安心してください。
ちなみに一度焙煎した豆をもう一度焙煎したり、冷めたコーヒーをもう一度温めるのは、焼いた肉をもう一度焼き直すのと同じであまり美味しくはなりません。
それでは今回はちょっと真面目なコーヒーの酸味のお話でした。