laughter

NEWS

是枝監督「怪物」を見てきました。2023.06.12

こんにちは。矢野です。

先にお知らせ。

シーズナルビーンズ「ボカ パプアニューギニア」絶賛販売中です!
浅煎り仕上げでマンダリンオレンジやブルーベリーのような甘味と酸味の中に大人なほろ苦さを感じるような果実感と柔らかな口当たりが特徴の癖になる美味しさです。

オンラインショップ及び各店舗にて販売しております。
https://laughter-coffee.com/product/product-7433/


毎週日曜日更新のラフラジ第70回が公開されました。
https://anchor.fm/laughter8 

今回は定期的にやってくるお互いの近況報告ということで最近の休日何してたかを話しているのですが、思いのほか盛り上がりまして1時間近く収録してしまいました。
一回で聞き切るのは難しいと思いますので何回かに分けて聞いていただいても大丈夫です。

 

昨日も天気予報とは裏腹に昼過ぎからは雨も上がってしまいましたが、今日も朝から雨が止んでいます。
結構強く振るんじゃないかなんて声もあったような気がしますが、最近の天気は不思議ですね。
天気予報も全く当たらないし、たまたま雨だと思ってたのが降らなかったというパターンが続いているのでいいですが、いつ逆に降らないはずだったのに急に降ってくるかわからないので、お出かけの時には折り畳み傘を常備しておくくらいがちょうどいいのかもしれません。
と言いつつ僕は一切持たない派です。

最近は休みの日に雨が降ることも多くて、あまり出かけずに家にいることが多かったです。
映画も好きでよく見るんですが、最近はもっぱらドキュメンタリーとかノンフィクションばかり。

”現実は小説より奇なり”とはよく言ったもので、こういう映画になるような話というのは本当にそんなことあるの!?というレベルのものではまってしまっています。

そんな中で先週仕事終わりに久しぶりに映画館に行って映画を見てきたんですよ。
是枝監督の「怪物」。

ご存知の方は多いと思いますが、6月2日公開?とかだったのでまだ見てない方が多いと思います。
カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したこともあって今話題の作品。
是枝監督といえば万引き家族とかで有名な社会的なテーマで考えさせられるような見終わった後に胸のところに何かが詰まったような感覚になる物が多いですが、この作品もまさに是枝節という感じ。

ただ本当に素晴らしい映画であまり話すぎるとネタバレにもなってしまうし、できれば前情報を全てシャットアウトして見に行ってみてほしい。

なので以下はネタバレはせずにちょっと説明します。
もう絶対見に行こうと思っている方はここから下の説明すら読まずに映画館へ行ってください。
あ、ラジオでもこの話をしているので聞かない方がいいです。笑

この映画は前半と後半では捉えている問題が違うので途中で180度この映画に対するみる角度は変わります。

物語としてはシングルマザーの母親、その小学生の息子、息子の担任という三人の視点から描かれる3部構成になっていて、同時期に起こる出来事をがこの三人の視点から順番に描かれ徐々に真実が見えてくるという風になっています。

ある日から息子の奇妙な言動や出来事が増えることから担任教師によるいじめが発覚します。母親は小学校に抗議に行くのですが、学校側のやる気のない対応、担任教師の態度から不信感を募らせていく。だが何やらその教師にも事情があるようで…
というような前半はそんな教師からのいじめや、モンスターペアレント、学校のことなかれ主義の隠蔽体質などといった現代の社会問題を風刺した作品なのかと考えさせられるところで、嵐の日に息子が突然姿を消す。
後半からは怒涛の伏線回収で怪物という作品名にもあるように、果たして怪物は母親なのか、担任教師なのか、はたまた息子なのか、誰なんだという怪物探しと、そこから見えてくる一つの事実から物語がどこに向かっていくのか。
という作品になっています。

きっとめちゃくちゃ見てみたくなってきたでしょう。笑

一つ断っておくとどんでん返しのようなラストに衝撃の事実がというような作品ではありません。終盤に明かされる事実もあるのですが、あくまでその上でどこへ向かうのか。という作品になっています。

作品を通して「幸せ」について深く考えさせられるものになっているし、そうそうなんと言って坂本龍一の音楽が最高すぎるところも見所。生前最後の音楽監修された作品だったような気がします。

ぜひ映画館まで見に行ってみてください。

そして最後に月曜日のレイトショーということもあるんでしょうが、映画が終わって明るくなって帰っていく人たちを見ると、僕よりも若い子がたくさんみていて、この時に限ってはほぼ全員20代前後くらいの子達でした。

このような作品をこんなに若い子達が(僕も若いんですけど)たくさん映画館に見にきている光景を見て、日本も捨てたもんじゃないなと思えました。笑

 

それでは本日も美味しいコーヒーと共にお待ちしております☕️