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決算書ができたのでコーヒー屋さんのシビアな数字の話2023.07.17
こんにちは。矢野です。
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今回は確定申告が終わって会社の決算書類が出来上がったので、軽く1年の振り返りをしました。ちょうどラジオを取る日に税理士さんが決算書を持ってきてくれて、直前に2時間くらいお話をしていたので(9割雑談)そのままの流れでこの1年がどうだったか、これから1年どうするかを話しています。
とうことで今日のブログもそんな話をしたいと思います。
本当は数字を見せたいところなんですが、あまりにリアルすぎる話をすると楽しくコーヒーが飲めなくなる可能性もあるので笑、詳しい話を聞きたい方はぜひお店まで来てください。
数字の話で言うとですね、ちょっと遡ると西陣店を作るときというのはコロナも真っ只中で、そのタイミングで一度ほとんど仕事がなくなったので、売り上げは0に等しかったです。それを見てすぐに店を作るべきだと判断して、夏にはお店の着工をしていたんですね。
ここで割と大きくお金を借りました。これがいわゆる「コロナ融資」というやつです。
かなり条件が良くて、うちは運よく希望額全額融資がおりました。完全に日々の行いでした。
ここからの2年でようやく持ち直してきたと思ったタイミングで融資返済が始まります。
コロナ融資は最大3年据え置ける(返済スタートを待ってもらえる)のですが、うちは据置期間を2年に設定してました。
するとここからさらに毎月の融資返済でかなりの額を支払わないといけません。うちの場合は家賃より高いです。
余談ですが、今ニュースでこの夏から倒産する会社や個人店が一気に増えると言われています。
それはこの夏でちょうど据置期間の3年が経つからです。うちは2年にしてましたが、多くの会社がマックスの3年にしているのでこの夏から一気に増えてきます。おそらくここ何十年で一番の倒産ラッシュになると思います。というのもコロナで下がった売り上げに対して融資を受けているということはコロナが明けたときコロナ前よりさらに売り上げを伸ばさないと融資分返済できないし、さらに多くの会社がそもそもコロナ前から苦しい状態になっていて、この好条件のコロナ融資で延命していたというパターンもあるからです。
話を戻します。
それで融資返済が始まったのでこれはまた大変だなと思っていたところ去年ですね、新しく賀茂川店オープンのお話が来ました。元から違う立地条件でもう1店舗くらい欲しいなと思っていたのですぐにここに投資をしてお店を作ったわけです。そしてそれから半年経って1年の決算を見直すと、融資返済分以上に成果を出すことができていて、このまま順調にいけばここから1年か2年の間にはきっちり安定するくらいのビジョンが数字的にも見えている。というのが昨年度の決算でした。
いかがでしょうか。
相変わらずの綱渡り。笑
こうして数字で振り返るとコーヒー屋さん含めお店さんがいかにシビアな戦いをしているかがよくわかります。自分のことがわかると他のお店を見てもどんな状況かというのは割とわかります。
Laughterはほんとにコロナ禍で作って、今2年半くらいですが、ほぼゼロからこの短期間でここまでこれたのは本当に運と人のご縁のおかげです。改めて何かしらミラクル(あのときこれがなければ…的なやつ)を起こさないとお店を継続していくことは難しいんだなと実感しました。(とはいえ一番大事なのは当たり前にやらなければいけないと思われることを本当に毎日当たり前にやることだと思っています。あくまでその上でミラクルを起こすということです。)
会社にしてもお店にしても継続していくために最も足枷になるのは固定費(家賃+人件費+融資返済)です。特にスタート時にまとまったお金を借り入れした場合には後から融資返済が始まったときに潰れてしまうパターンが本当に多いです。
つまり初期投資をなるべく抑えるということがやはり大事で、居抜きの店舗を使う方も多いと思います。
ただ居抜きというのは前任者が何かしらその場所では成功しなかったという要因があるはずなのでその辺りはなぜ続かなかったのかということをしっかり調べた上で検討したほうがいいです。
ということで今回はかなりシビアな話が多かったですが、これがリアルです。
将来お店を始めたいと思っている方などは参考にしていただいて、ただ楽しみたいという方は頑張っているんだなーと思っておいてください。笑
それでは本日も美味しいコーヒーと共にお待ちしております☕️