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蝉の声が聞こえることに「気づいた」。2025.07.11

こんにちは。矢野です。

先にお知らせ。

シーズナルビーンズ「ケニア マリミラAB」が販売中です。

焙煎は浅煎り。
アプリコットやレッドカラントなどベリー系の甘酸っぱい爽やかでフローラルな酸味感と黒糖のような少しスパイス感のあるまったりとした甘味が特徴的です。
ケニア特有のトマト感も少し感じるものの、全体的なカップイメージとしては口当たりが良く上品な飲み心地で飲み手を選ばず召し上がっていただけると思います。

オンラインショップ及び各店舗にて販売中です。
https://laughter-coffee.com/product/product-8836/

 

夏限定メニューがスタートしています。

ダルメシアンコーヒー(飲むコーヒーゼリー)

アフォガート

極みコーヒー牛乳

去年も大人気だった夏季限定メニューたち。
早くも販売スタートしてますのでぜひこのちょっと暑くなってきた季節にひんやりしにきてください。


今朝、店に向かって歩いているとき、ふと蝉の声が耳に入ってきました。いや、きっと昨日も一昨日も鳴いていたのだと思います。

でも今日、初めて「蝉が鳴いているな」と気づいた。

不思議ですよね。

耳では聞いていたはずなのに、それを「聞いていたことに気づく」のは、いつも遅れてやってきます。ただ音が流れていたというよりも、「この音をいま、自分が感じている」と意識がそっと触れるような瞬間。その一瞬だけ、何かが輪郭を持つ。

蝉の声って、毎年「うるさいなあ」とか「もう夏か」とか、何かの記号として捉えることが多いんですが、今日はそういうフィルターも通さずに、ただ“そこにあるもの”として耳に入りました。

もしかしたら、少し身体がゆるんでいたのかもしれません。

そういえば、子どもの頃は蝉を捕まえたくてよく網を持って走り回っていました。でも意外とうまくいかなくて、あとちょっとのところで逃げられる。あの、バタバタと羽音だけを残して視界から消える感じ。手の届きそうで届かないものに向かって必死になっていた夏の記憶って、なぜか強く残ってるものですね。

この季節になると、自分の中にある“夏の匂い”がふと立ち上がってくる気がします。湿ったアスファルトのにおい、照り返す陽射し、冷房と外気の差で少しだけ曇るメガネ。どれも一つひとつは何気ないものだけど、確かに“あの頃”とつながっているような気がします。

店に着いていつものように開店準備をしていると、ふと外からまた蝉の声が聞こえてきました。一度気づくと、あらゆる瞬間にそれが染み込んでくるような感じがあります。

ああ、もう夏なんだな、と静かに思う。僕らは毎日、いろんなことを“知っているつもり”で過ごしているけれど、本当は気づいていないことばかりなんですよね。

蝉の声ひとつで、そんなことを思い出しました。

 

それでは本日も美味しいコーヒーと共にお待ちしております☕️