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世知辛さに敬意を込めて2025.07.17
こんにちは。矢野です。
先にお知らせ。
シーズナルビーンズ「ケニア マリミラAB」が販売中です。
焙煎は浅煎り。
アプリコットやレッドカラントなどベリー系の甘酸っぱい爽やかでフローラルな酸味感と黒糖のような少しスパイス感のあるまったりとした甘味が特徴的です。
ケニア特有のトマト感も少し感じるものの、全体的なカップイメージとしては口当たりが良く上品な飲み心地で飲み手を選ばず召し上がっていただけると思います。
オンラインショップ及び各店舗にて販売中です。
https://laughter-coffee.com/product/product-8836/
夏限定メニューがスタートしています。
ダルメシアンコーヒー(飲むコーヒーゼリー)
アフォガート
極みコーヒー牛乳
去年も大人気だった夏季限定メニューたち。
早くも販売スタートしてますのでぜひこのちょっと暑くなってきた季節にひんやりしにきてください。
物心ついた時から、あったんです。
家の近くの生パスタ専門店。名前は伏せるけれど、ガラス越しに製麺機が見えるタイプのあのお店。手打ちにこだわる感じの、ちょっと無骨で、でも誠実な印象の店でした。
昔はテレビで特集されていたり、雑誌に載ったりもしていて、確かに繁盛していた時期があった。
店の前を通るたびに、人の列ができていた記憶がうっすら残っている。けれど、ここ最近は静かで、夜なんかは中からほの暗い光が漏れているだけで、お客さんが入ってる様子はあまりなかった。
そして先日、ふと通ったら「閉店のお知らせ」の紙が一枚、扉に貼られていました。
思わず足を止めてしまった。
特に思い入れがあるわけではない。だけど、ずっとそこにあると思っていたものが、音もなく消えていくというのは、何か胸の奥にひっそりとした波紋を残す。
それはもしかしたら、過去の自分との繋がりが、またひとつ途切れるような感覚なのかもしれない。
もちろん、時代の流れはあるし、街も人も変わっていく。
飲食業界はとくに大変な世界だ。原材料費の高騰、人手不足、そして変わり続けるお客さんのニーズ。
店が続いていくというのは、それだけで一種の奇跡みたいなことなんだと思う。
でも、だからこそ。
ふとした時に、あの味、あの空間、あの無口なシェフを、思い出すことになるんだろうなと思いました。
「お疲れさまでした」と、心の中でだけ呟いて、その店の前を通り過ぎた日。
その背中に少しだけ、敬意を込めて。
それでは本日も美味しいコーヒーと共にお待ちしております☕️