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兵庫県立美術館「Lee Ufan」展行ってきました。2023.01.08

こんにちは。矢野です。

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今週は三連休ということで、西陣店が本来は定休日である明日9日月曜日は営業して、その翌日10日火曜日がお休みになります。お気をつけ下さい。
賀茂川店はいつも通りです。

さて、昨日はモニュメント制作の話をしましたが、制作は5日で終わったので6日のお休みは少しお出かけしてきました。

前からずっと行くと決めていた兵庫県立美術館で現在開催している「Lee Ufan」展。

「もの派」を代表する美術家であるリ・ウファンの回顧展。

僕が去年の年始に行った直島にもリ・ウファンの美術館があったのですが、その時にはいけず関西で展示をすると見た時はものすごく嬉しかったのを覚えています。

先に僕が好きだった作品をいくつか。

僕が好きだったポイントとしては自然物と人工物、人間の身体的な行動と自然発生的な現象などある意味で対立しているような二つの事象が一つの作品の中で表現されていて、すげーという感じでした。

僕は絵画が大好きなんですが、その一方でもう絵画という分野ではダイナミックな発見はないのではと思っていたのですが、白いカンバスの上に何かが書かれるとそれ以外の部分が余白となって、その「何か」と「余白」のさらにその狭間というか関係性が作品になっているような気がしたり、一番上の絵なんかは筆で上から下に線を引くという身体的な運動と上から下にかけて絵の具が薄くなることから目に見えない重力性や進むほどに薄くなるというある種自然的現象が一枚のカンバスのなかで表現されている感じがして、絵画というジャンルひとつとってもまだまだ表現の余地ってあるんだと思い知らされました。

リ・ウファンはその著書からもわかるように西洋・東洋の思想や哲学にも精通していて、その作品はどこか哲学的でありながらも、物理や生物学のような科学的側面も感じることができるような気がします。

僕もちゃっかり「両義の表現」購入しました。

今までたくさんのアーティストの著書を買ってきましたが、これはダントツで読み進まない。

ページ数は300ちょいなので決して多いわけではないのですが、自分の中でしっかり咀嚼しながら読んでいると全然進みません。本当に哲学書を読んでいる感じです。でもこれを読んでいるとリ・ウファンが日々どのように机に向かい、物思いに耽っているのかを追体験できるような気がします。

まだ当分この展示は行われていると思いますので皆様もぜひ行ってみて下さい。