laughter

STORY

STORY STORY

Epilogue「Laughter」に込めた思い

Epilogue 「Laughter」に込めた思い」

チャーリーは静かな人だ。何度も通ううちに、僕たちは少しずつ仲を深めていった。何度目かの訪問から食事に招いてくれるようになり、やがて山上の農園から町のホテルまで迎えに来てくれるようになった。今では自宅に泊まらせてもらっている。朝、チャーリーの家で目覚めると、近所の人たちがリビングに集まっている。それぞれの農園の豆を持ち寄って、飲み比べが始まるのだ。僕はアカ族の言葉を話せないけれど、「おいしい」「楽しい」という気持ちは言葉がなくても伝わる。彼らの笑顔から感じるものがたくさんある。僕たちの店も、そんな場所にしていきたいと思って「Laughter」という名前をつけた。

Epilogue 「Laughter」に込めた思い」

まだコロナ禍でタイミングを見計らっているところだが、今後はチャーリーの友人たちの農園からも、豆を仕入れる予定だ。商社から買う方が効率的なのだろうけど、自分の足で農園を訪れなければ、タイに美味しいコーヒーがあることに気づけなかったし彼らには出会えなかった。だから、僕たちはこれからも、農園から直接コーヒー豆を買うことを大切にしたい。豆の向こうにある彼らの笑顔が、アカイノロシを支えてくれているのだ。